マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「さっき中庭で拾ったんです。良かった、アナタので。それじゃあ……」
幹居はペコリと頭を下げると、神蔵と相ケ瀬と共に自分の教室に入った。
ケータイを出して確認すると、確かに紐が切れてストラップが取れている。
それよりも、礼儀正しくて、優しい雰囲気の幹居の方が気になって仕方なかった。
「………お礼……言いそびれちまったな………」
呟いたと殆ど同じタイミングで、予鈴が鳴る。
「千梨、早く教室入れよ」
「先生来ちゃうわよーーー」
知良と紅が窓から顔を覗かせるも、オレは暫くポーーッとして動けなかった。
幹居はペコリと頭を下げると、神蔵と相ケ瀬と共に自分の教室に入った。
ケータイを出して確認すると、確かに紐が切れてストラップが取れている。
それよりも、礼儀正しくて、優しい雰囲気の幹居の方が気になって仕方なかった。
「………お礼……言いそびれちまったな………」
呟いたと殆ど同じタイミングで、予鈴が鳴る。
「千梨、早く教室入れよ」
「先生来ちゃうわよーーー」
知良と紅が窓から顔を覗かせるも、オレは暫くポーーッとして動けなかった。