マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
「みぃぃぃぃっ!お母さんのバカァ!!」


私の母親、幹居 紀香《みきい のりか》は鎖骨にかかる位の黒髪に、ホンワカとした雰囲気。


今年40歳になるんだけど、36位って言っても通用しそうで、自慢の母なのだが………


「走れば間に合うわよ~~~ホホホ」


かなりのんびり屋で天然なのが傷。


「間に合わないって!ああもうどうしよう!!」


私がクロワッサンを口に放り込んで慌ててると、新たな人物がリビングに登場した。


「紀香、オレ車で学校まで送ってから会社行くよ」


「ホント!?ありがとう、お父さんっ!!」
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