マイルド・ガールとワイルド・ボーイ2
美味しそうな黄色い卵焼きが、弁当のおかずに加わった。


「………え…?」


卵焼きを入れたのは、いつの間にか自身も弁当箱を開けていた連香さん。


ポケッと連香を見つめると、チラチラと見つめ返された。


「あげる。私が作ったんだけど、マズかったら残していいよ」


微かにポッと赤面してる連香は、自分の弁当をパクパク食べ始めた。


え!?連香の手作り卵焼きっ!?


思わず卵焼きを凝視して、ゆっくりと口に運ぶ。


「―――――…ウマイ……」


卵焼きは見た目通りスッゲェウマくて、知らぬ間に笑顔になっていたオレ。
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