皇子と私
「知ってるよ…………亜美ちゃんは物じゃない。俺には、亜美ちゃんが必要なんだ………それに、約束したじゃん……??結婚しようって…………」
私が必要??
「…………記憶喪失になったんだもんね…??忘れてるよね??」
「…………も、もし覚えていたとしても、私は佐喜を選ぶ。佐喜が大好きだから………」
理央くんが目を丸くした。
「……………」
「理央…いくら亜美のことが好きだからって………いくらなんでもやりすぎだ。」