桜☆武勇伝






コンコン

「はーい」

中からあゆ美の可愛らしい声が聞こえた。

ガラガラ…

ベッドで寝てるあゆ美に近づく。

「えっ「桐。ちょっと出てくれるか?」

なんで北条がいるの?

「あぁ…咲良!?」

あたしに気づいた北条が大声を出した。

「「うるさい」」

息ピッタリであたしと禅が言った。

「大人しく出てます…」

言葉の通り北条は出て行った。

あゆ美と目が合う…。

「姉さん…ですか?」

頭に包帯…右腕左足骨折…

痛々しいあゆ美の姿が懐かしいあの姿と被った。

くそっ…。

「……もうあんたの姉さんじゃないよ」

そういったのに

「姉さん…姉さん…」

あゆ美は泣きながら何度もあたしを呼んだ。






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