桜☆武勇伝
「……もう連絡してこないで」
「サク…!」
あたしは禅を無視して病院を出た。
「でさ、なんでアンタついてくんの…」
「いいじゃん別に」
「はぁ…」
ついて来た北条に呆れてため息。
まぁいいや。
聞きたいことあるし。
「ほう「咲良が禅やあゆ美と知り合いだったとはなぁ」
驚き驚きと呟く北条を見てあたしが驚いたわ、とツッコミたかった。
「……二人とどこで知り合ったの?」
「ん〜、禅は幼なじみ♪あゆ美ちゃんは高校入ってから禅に紹介された」
「え…」
幼なじみ…!?
そんなのいたんだ…。
「第一入ると禅も同じ学校でさ、俺焦った」
「……なんで?幼なじみなんでしょ?」
「いやぁ、実はさ」
北条は苦笑いしながら言った。
「高デなんだよな…俺」