桜☆武勇伝
「知らない人、いるんじゃない?例えばほらアイツとか?」
冷たい視線が背中に感じた…。
あたしか!オイ…。
「あ〜…で、それがどうしたの?」
「なんかぁ〜この学校にいるとか噂してたぁ」
!?
だ、誰が…。
「まじ!?こぇぇ!でもあたしらと同い年でしょ?あたしら以外に派手なヤツいなくない?」
「んまぁそーだけど」
「所詮噂にすぎないって」
彼女達の話を聞いて
ドキドキしたのは初めてだった。
だって…あたしが…
かつて“黒桜”と呼ばれていた伝説のヤンキーだから。