狼さんとあたし
「おっかしーなー」
「は?」
急に喋り出した。
こわ、何この子
「他の子は飼ってくれたのに」
??他の子?ん?え?
……物好きな奴いたんだねー…あたしゃびっくりだよ
「えっと…?」
「芽依美ちゃんは飼うより飼われたい派なのかーそうかそうか」
なに?この子なんかぶつぶつ気持ち悪いこと言ってるよ。なに?この子変態なの?
「じゃー俺が飼ってやるよ芽依美」
「は?」
「聞こえなかった?なら」
馬鹿男はあたしに近付いて来た。
「な、なに!」
そして耳元で
「俺の犬になりな芽・依・美ちゃ・ん」
ちゅっ
……………。
はい、いいですか?
少し時間を下さい。
何が起こったのですか?
意味がわかりません。
考える時間をこのあたしに下さい。
「おーい芽依美」
「なにしてんのよ!」
ガツンッ
グーでとりあえず殴った。
「なにすんだよ」
「それはこっちのセリフじゃボケ!は?飼ってやる?冗談じゃないよ!んなもん、逆にあたしがあんたを飼ってやるよ」
言ってやった。
あんな馬鹿男………ん?逆にあたしがあんたを飼ってやるよ…?
あ゛ーーーーー!!!!