狼さんとあたし
「ふ、じゃー決まり!よろしくね、芽依美ちゃん」
なにこいつ笑ったよね。
作戦通りって感じですか、そーですか、そーですか、いいですよ、もー。
自分の言ったことには責任を持つ!これがあたしのルール。
「で、飼うってなに?」
「犬と同じ扱いだよ芽依美ちゃん!」
「あ?だったら二足歩行すんなよ」
「なに言ってるの?芽依美ちゃん!僕は一応人間だよ?ま、僕はべつにしてもいいんだけど、横を歩く芽依美ちゃんはどうかな?」
は!横で四足歩行で歩かれたらあたしやばい子みたいじゃないの!なにこの子。あなどれない。
「わかってくれた?芽依美ちゃん!」
「はいはいわかったわよ」
なーんかこの子の思惑通りに駒が進んでるような…
「じゃー芽依美ちゃん!昼休みごとにクラスに行くからね!」
「え!?」
ちょっと昼休みごとにってあんた暇人なの?どう考えても無茶苦茶でしょ。