僕等の恋に愛はない
「うーん…だけど後少しで結婚式だよ?お母さんは花嫁様だから、シズカくんと結婚式するんだよ?だけど、今はノリくんがお母さんだから。だからノリくんが花嫁様だよ?だから…えーと…」
「うん。わかった。その先は言わないで」
顔を覆い俯いた祝詞は、結姫に手を差し出した。
「お姫様。僕と一緒に来てくれますか?」
「え、えぇーーー!だ、ダメだよノリくん!お母さんがいなくなったらみんな困るんだよ!皆お母さんが起きるの待ってるんだよ?」
「うん。けど今、椿の体は僕(祝詞)が使ってる。僕(祝詞)が出たくないんだから出なくてもいいよね?」