僕等の恋に愛はない


 「四人の誰かが無理やり?確かにここ最近椿ちゃんは寝ていない。体力もギリギリだったはず。現に控え室で椿ちゃんは寝ていた。その隙に?だけど、邪魔が入れば椿ちゃんは起きるはず。今日は椿ちゃんにとって大事で意味がある日なんだから…狼狽。どう思う?」


 フル回転する超高性能脳みそをお持ちの静の問いかけは独り言に過ぎず、実際狼狽の考えなど求めていない。


 「…意識的にだろ」


 「そうみたいだね」


 狼狽は、加えていたタバコを地に吐き捨て靴で踏み潰した。

 
 「でも、何故?」


 静は沸き起こる怒りと格闘しながら、脳を動かす。


 「…単純明快だろ。」


 「え?」



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