僕等の恋に愛はない

 「…もぉいい。さっさとその汚い姿を直してもらってこい祝詞」


 静から祝詞をひきはがし、狼狽は祝詞の背中をスタッフの方へ押した。

 「静。誓いのキス。楽しみだね」


 悪夢になりそうな言葉を残して去っていく祝詞に、静の身の毛がよだった。

 
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