ランデヴー II
だって一気にそんなに増えたら紗英ちゃんも混乱するだろうし、私が任せようと思っていた品番だってそこまで楽なものではない。
それに大地さんはいつも忙しそうだし、榊原さんもチーフという立場上他にも色々とすべきことがある。
1番分担が必要ないのは、私だ。
いや、私もそれなりに手一杯ではあるが、どう考えても榊原さん達を差し置いて自分の負担を減らして欲しいだなんて自己主張はできなかった。
「えっと、私は大丈夫です」
「そ? じゃぁそういうことで。早速来週から引き継ぎ始めるか。今村、よろしく」
「え? あ、はい……」
紗英ちゃんも榊原さんの言葉に、何だかぽかんとした顔で頷いた。
私から引き継ぎを受けると思っていただろうから、予想外の展開になって驚いたのだろう。
まぁ……でも。
別の人のやり方を学ぶというのも悪くないと思う。
きっと紗英ちゃんにとっても確実に仕事の幅は広がるだろうし。
私は心の中でひっそり「頑張って」、とエールを送った。
それに大地さんはいつも忙しそうだし、榊原さんもチーフという立場上他にも色々とすべきことがある。
1番分担が必要ないのは、私だ。
いや、私もそれなりに手一杯ではあるが、どう考えても榊原さん達を差し置いて自分の負担を減らして欲しいだなんて自己主張はできなかった。
「えっと、私は大丈夫です」
「そ? じゃぁそういうことで。早速来週から引き継ぎ始めるか。今村、よろしく」
「え? あ、はい……」
紗英ちゃんも榊原さんの言葉に、何だかぽかんとした顔で頷いた。
私から引き継ぎを受けると思っていただろうから、予想外の展開になって驚いたのだろう。
まぁ……でも。
別の人のやり方を学ぶというのも悪くないと思う。
きっと紗英ちゃんにとっても確実に仕事の幅は広がるだろうし。
私は心の中でひっそり「頑張って」、とエールを送った。