ランデヴー II
ベッドの中で、モリケンはとても情熱的だった。
こういうことが久しぶりな私はなかなか恥じらいを捨てることができず、まるで初めての時のように緊張していた。
でもモリケンはさすがというか、慣れた手つきで私の体をほぐしていく。
何度も何度もしつこく弱い場所を責められ、痺れるような感覚が湧き上がる。
たまらずシーツを握り締めてキュッと目を閉じてしまう私に、彼は言った。
「目、開けて。俺の顔、見て」
「モリ、ケン……っ」
焦らすような指使いに乱された息でそう呼んで微かに目を開けると、仄かな間接照明に照らされたモリケンの扇情的な瞳とぶつかる。
その熱っぽい目で見つめられるだけで私の心拍数は上昇し、触れられた部分がジンと疼いた。
「名前、呼んで?」
モリケンは濡れたような瞳を切なげに細めると、男らしい指をゆっくりと繊細に動かし、私の唇をなぞる。
その仕草にゾクゾクと身を震わせ、私は半ば恍惚として口を開いた。