ランデヴー II
これが別の部署だったら気にする必要はないかもしれないが、私達は同じ部署だ。
からかわれるのが嫌だということもあるが、他の人達が変に気を回して仕事がやりづらくなるのではないかと思った。
だから、バレたらバレたで仕方がないが、特に自分達からは言わないという選択をしたのだ。
「で? で? モリケンはいつからゆかりのことが好きだったのかな?」
みっちーが丸めたおしぼりをマイクに見立てて、それを賢治に突き出す。
良くテレビで見る記者会見のつもりらしい。
「あーもう、うぜぇ……」
「うざいじゃないでしょ。ほらほら、私に教えなさい」
うんざりとした顔の賢治がちょっとおかしくて笑いをこらえながら、それでも気の毒になった私は助け船を出す。
「ところでみっちーは? 合コンどうだったの?」
先週は、私が断った合コンが行われたはずだった。
みっちーは私の問いに一転暗い顔をして頬杖をつくと、はぁと残念そうに溜息を吐く。
からかわれるのが嫌だということもあるが、他の人達が変に気を回して仕事がやりづらくなるのではないかと思った。
だから、バレたらバレたで仕方がないが、特に自分達からは言わないという選択をしたのだ。
「で? で? モリケンはいつからゆかりのことが好きだったのかな?」
みっちーが丸めたおしぼりをマイクに見立てて、それを賢治に突き出す。
良くテレビで見る記者会見のつもりらしい。
「あーもう、うぜぇ……」
「うざいじゃないでしょ。ほらほら、私に教えなさい」
うんざりとした顔の賢治がちょっとおかしくて笑いをこらえながら、それでも気の毒になった私は助け船を出す。
「ところでみっちーは? 合コンどうだったの?」
先週は、私が断った合コンが行われたはずだった。
みっちーは私の問いに一転暗い顔をして頬杖をつくと、はぁと残念そうに溜息を吐く。