ランデヴー II
全員がくじを引き終わったのを見計らって、私も残り物のくじを開いて座席へと向かう。
そこは出入り口に近い1番端の席で、可もなく不可もなくといったところか。
末席は色々と頼まれやすいが、そもそも総務部から今の部署に来て世話焼き気質が染みついているのか、特に嫌ではない。
むしろ奥の席の方が、何だか逃げ場がなくて落ち着かない気がした。
座布団に腰を降ろしてメンツを見渡すと、偶然送られる人と迎えられる人が正面に座っていた。
そして私の隣は1つ間を空けて――今村さん……。
彼女は背中を丸めてそこに座り、何だか所在なさげな感じだった。
果たして盛り上がるだろうか……と一抹の不安が胸を過ぎる。
視線で賢治を探すと、1番奥の佐原さんや他の課長に囲まれた席にいた。
あそこよりはマシか……と少し可哀相に思いつつも笑いが込み上げた。
でも佐原さんに絡まれると厄介ではあるものの、賢治は気に入られているからなかなか楽しいかもしれない。
ふと私の隣に人がいないことを訝しく思いキョロキョロしてみるが、どうやら全員揃っているようだ。
私はそっと席を立つと奥の席へと近寄り、賢治の背中をトントンと指でつついた。
そこは出入り口に近い1番端の席で、可もなく不可もなくといったところか。
末席は色々と頼まれやすいが、そもそも総務部から今の部署に来て世話焼き気質が染みついているのか、特に嫌ではない。
むしろ奥の席の方が、何だか逃げ場がなくて落ち着かない気がした。
座布団に腰を降ろしてメンツを見渡すと、偶然送られる人と迎えられる人が正面に座っていた。
そして私の隣は1つ間を空けて――今村さん……。
彼女は背中を丸めてそこに座り、何だか所在なさげな感じだった。
果たして盛り上がるだろうか……と一抹の不安が胸を過ぎる。
視線で賢治を探すと、1番奥の佐原さんや他の課長に囲まれた席にいた。
あそこよりはマシか……と少し可哀相に思いつつも笑いが込み上げた。
でも佐原さんに絡まれると厄介ではあるものの、賢治は気に入られているからなかなか楽しいかもしれない。
ふと私の隣に人がいないことを訝しく思いキョロキョロしてみるが、どうやら全員揃っているようだ。
私はそっと席を立つと奥の席へと近寄り、賢治の背中をトントンと指でつついた。