ランデヴー II
私は変わらず大手機器メーカーの商品を管理する部署で、発注作業や納期調整の仕事に追われている。
そして約1年程前に、倉橋君はマーケティング部に異動になった。
その代わりにやってきたのが、元人事部の今村さんだ。
彼女は気が弱い……と言うより、ダーヤマさんと正反対で自己主張が全くと言っていい程、ない。
常に受け身で、あまり自分の意見を言わない人だ。
いつも自分に自信がないという感じで、私もどう接すれば良いのか悩みつつここまでやってきた。
「仕事はそれなりに一生懸命なんだけど……気が弱いから他の部署の人に押し切られちゃうんだよね」
「あー、そういうのイラッとするね。ゆかりの部署って、特に強引に押し切らないと仕事にならなくない?」
「うん、まぁ……。もう少し強気でいってくれるといいんだけどねぇ……」
はぁ、と溜息を吐くと、みっちーは苦笑いしながらカチッと煙草に火を点けた。
ふぅと溜息を吐くようにすると、煙が天井へと上っていく。
みっちーはかなりのヘビースモーカーだ。
お店に入ってまだ30分程しか経ってないのに、トントンと灰を落とす灰皿には既に数本の煙草が散らばっていた。
そして約1年程前に、倉橋君はマーケティング部に異動になった。
その代わりにやってきたのが、元人事部の今村さんだ。
彼女は気が弱い……と言うより、ダーヤマさんと正反対で自己主張が全くと言っていい程、ない。
常に受け身で、あまり自分の意見を言わない人だ。
いつも自分に自信がないという感じで、私もどう接すれば良いのか悩みつつここまでやってきた。
「仕事はそれなりに一生懸命なんだけど……気が弱いから他の部署の人に押し切られちゃうんだよね」
「あー、そういうのイラッとするね。ゆかりの部署って、特に強引に押し切らないと仕事にならなくない?」
「うん、まぁ……。もう少し強気でいってくれるといいんだけどねぇ……」
はぁ、と溜息を吐くと、みっちーは苦笑いしながらカチッと煙草に火を点けた。
ふぅと溜息を吐くようにすると、煙が天井へと上っていく。
みっちーはかなりのヘビースモーカーだ。
お店に入ってまだ30分程しか経ってないのに、トントンと灰を落とす灰皿には既に数本の煙草が散らばっていた。