ランデヴー II
「倉橋君、久しぶりー。まさかスペシャルゲストが倉橋君とはねぇ。私今日で会社最後だったんだよ」
「そうらしいですね、契約満了なんですか?」
「うん、それもあるけど……知り合いの会社で社員として雇ってくれることになってさ。いい話だから受けることにしたの」
「そうなんですか、良かったですね。おめでとうございます」
「有り難うー。アレでしょ、佐原さんに無理矢理参加させられたクチでしょ?」
「いやぁ、まぁ……。お昼にカフェテリアで会った時に、突然参加しろって言われて……。でも阿部さんの送別会、来られて良かったです。色々とお世話になりました」
「何言ってんのー、こちらこそ目の保養になったわ。最後に会えて良かった。あ、彼女私の後任の川口さん。よろしくね」
「川口です、よろしくお願いします。以前この部署だったんですか?」
「はい、1年前まで。何か仕事で絡むことがあったら、その時はよろしくお願いします」
目の前で楽しそうに繰り広げられる会話を、私はぼんやりと頬杖を突きながら聞いていた。
川口さんは、ぽわんとうっとりした顔で倉橋君のことを見ている。
「そうらしいですね、契約満了なんですか?」
「うん、それもあるけど……知り合いの会社で社員として雇ってくれることになってさ。いい話だから受けることにしたの」
「そうなんですか、良かったですね。おめでとうございます」
「有り難うー。アレでしょ、佐原さんに無理矢理参加させられたクチでしょ?」
「いやぁ、まぁ……。お昼にカフェテリアで会った時に、突然参加しろって言われて……。でも阿部さんの送別会、来られて良かったです。色々とお世話になりました」
「何言ってんのー、こちらこそ目の保養になったわ。最後に会えて良かった。あ、彼女私の後任の川口さん。よろしくね」
「川口です、よろしくお願いします。以前この部署だったんですか?」
「はい、1年前まで。何か仕事で絡むことがあったら、その時はよろしくお願いします」
目の前で楽しそうに繰り広げられる会話を、私はぼんやりと頬杖を突きながら聞いていた。
川口さんは、ぽわんとうっとりした顔で倉橋君のことを見ている。