俺と馬鹿と新婚生活?!

俺は燃え盛る小屋の近くにあった、小さな池に飛び込んで簡易的な防炎対策をして小屋の前に立つ

後ろでは、先生が俺を必死に止める声が聞こえるが

俺の耳には届かない


綾乃…
どうか無事でいて…


そう願いながら、燃え盛る火の中に入って行った


「あっつ…」


そんな大きな部屋では無いのに、煙と炎で視界が最悪だ

それでも、一歩ずつ進んで行く


「綾乃っ!どこにいるの?!」


叫んでも返事は無い

綾乃、返事をしてよ…
少しでも声を出してくれれば、すぐに君の元に行くから…

綾乃…
君を失いたくないんだ…

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