あらま、変な子!
かなり遠くへ飛ばされたらしい、だいぶ前のあたりで奴はかがんだ。

畜生、女のくせに俺をなめやがって……。

奴とは絶対に関わらん!



……と思ったが、かがんだ瞬間のパンチラを、漢の俺は見逃さなかった。

白だった、純白だった……。


「るーくん、お掃除大変だー」


ぽけぇとパンツを繰り返し頭の中で思い浮かべていると、奴が話しかけてきた。

しかも、るーくんなんて呼んでいる。

俺は初めて、奴の方を向いた。


……むはっ。

可愛い、普通に、いや、神々しく可愛い。


「……オイお前、なんてことしてくれたんだ」


少しあどけない美顔と、先ほどのパンツが重なって顔がつい赤くなる。


「オマエじゃなくてマベナコ。マベちゃんでいいよ♪」


そしてこの超絶美スマイル。

なのになんだこのアホな発言は。

マベナコって……どっから名前でどこまで名字なのか、さっぱりだ。

……あだ名?
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