社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
そんなにお義母さんが喜んでもらえた事と、お義父さんの‘娘’呼びに素直に嬉しいけれどお礼をしないといけないのは、お義父さんではなく私の方。
お義母さんと楽しい時間を過ごせたのはお義父さんの協力があったから。
そのお礼を何かしなければいけない。
「でも、拓斗さん。私がお礼する側ですよ?お義父さんとお義母さんに」
「何か強請ればいい。優子は今欲しい物はないのか?」
私の言葉が聞こえなかったのか、拓斗さんはサラダのレタスを口に含みそう言った。
「遠慮はしなくていい。親父はああ見えても強請られる事が好きだからな」
「でも…」
「子供が親に強請るのは当然だろ?」
そうかもしれないけれど、やっぱりお父さんとお義父さんは全然違う。