社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
こう言ってはお父さんにあれだけど金銭的に考えて、お父さんよりも確実に拓斗さんの方が比べれないほどお金持ち。
そんな拓斗さんがお父さんにお強請り?
普通に考えると有り得ない話。
「どんなお強請りですか?」
「それで優子と結婚できた」
「それってお強請りですか?」
「違うのか?」
……違う気がする。
私が思うお強請りって言うのはこうなんて言うか、ショッピングとかでこれ欲しいなーという流れでするのがお強請り。
って、いい加減に拓斗さんに妊娠の事を伝えなくちゃ。
「拓斗さん、今少しいいですか?さっき言っていた拓斗さんに話したい事…」
「あぁ」
スプーンをテーブルに置き、真っ直ぐ拓斗さんだけを視線に捉える。