社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



最初から幸せとは言い切れないけれど、私は拓斗さんと夫婦になってからとても幸せな事ばかり起こっている。


惚気と言われてもいい、私は拓斗さんと結ばれて世界一の幸せ者だと胸を張って言える。





「あのね、拓斗さん」

「あぁ」

「拓斗さんも分かりますよ。私のお父さんの気持ちが拓斗さんにも分かります」





だって…





「そうはっきりと言えるのは、私が」





――妊娠しているから。


唇を‘に’の形に変えた時、拓斗さんは私の頬から手を離し頭を横に振った。





「そんな日は来ない」

「え…っ」

「俺は父親になる資格がない。だからそんな日は来ない」





どうい、拓斗さんが言った父親になる資格がないってどういう事…?



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