社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「関わりたくもない」
「……嘘です」
「いい加減にしてくれ。本当だと言ってるだろ!」
バンッと力強くテーブルを叩き声を荒げた拓斗さんに思わず肩を揺らす。
こんな風になるなんて…
「ごめんなさい」
こんなはずじゃなかった。
「とにかく、だ。資格のない俺は優子を母親にしてやれない。これ以上話す事はない」
風呂入ってくる、そう言って立ち上がった拓斗さんをと引き止める勇気はなく、バタンとしまった扉をただ見つめていた。
「なんで…」
拓斗さんはもうパパになのに、そんな風に言わなくても。
どうして…
私は拓斗さんの事知っていた‘つもり’でいただけだったの?