社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
あぁ、ならあっちの部屋に居るのか?
結婚前は書斎として使い、結婚後一時期優子の部屋となったあの部屋に居るのかもしれない。
そこは今でもベットが置いたままでいつでも使える状態になってる。
慌ただしく寝室を飛び出し、ノックも碌にせず部屋の扉を開ける。
照明をつけ視線をベットに視界を捉えれば寝室同様シーツも乱れなく、毛布変わりのブランケットもこんもりしてない。
こんもりどころかあるのはシーツのみで、布団はクローゼットにでも片付けてあるらしい。
ここにもいないなら、後は…
「買い物か?」
買い物に出掛けた優子が頭に過ったが、優子がこんな時間に買い物に行く訳がない。
夜は一人では外出するなと何度も口煩いほどに優子に言い聞かせてきた。