社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



俺が優子くらいの年齢の時は、友達と夜出掛ける事は少なくはなく、夜出歩く楽しさを知っている。


けどその楽しさを優子に知ってほしくはない。


何故なら夜には昼にはない危険が少なからずあるわけで、そんな危険に優子が巻き込まれたら?そんな想像をしただけで壊れそうだ。


だからこそ口煩く女一人で夜道は危ないと言えば、


よく分からないですけど私は大丈夫だと思いますけど、と返ってくるがその言葉からして容姿が優れている事に自覚がないらしい優子に、ますます夜一人での外出を認めたくないと思うのが俺の本音。


そして誰にもそんな優子を見てほしくない――、優子は俺だけ見てればいいんだ、そんな思いもまた本音。





「いや、違うよな」





優子の事になると情けないと自覚する程心配で堪らない。



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