社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
これは老化じゃないけど、リビングにある大きな柱には昔ながらの私の身長を測った線がある。
その隣の壁には小さい時に書いた絵を貼る為に壁には沢山の画ビョウの跡もあったり、今でも何枚か私の絵が貼ってあるまま。
その上家の匂いは畳のにおいがしていかにも昔ながらの日本っぽい住宅だから、周りの家と違って古いけど私はそんな古さを含めこの実家が大好き。
長年住んでいたから落ち着くのと何よりお父さんとお母さんが居るから大好き。
「お父さんは、なぁ。優子に少しだけ言いたい事がある」
ポリポリ人差し指で頭を掻くお父さん。
それはお父さんの癖。
お母さんにお小遣いの交渉やお母さんと喧嘩して謝る時によくする癖。
きっとお父さんは無意識にしているんだと思う。