社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
串田の言葉に相槌を打ち壁掛けのバスローブへと手を伸ばす。
バスローブは好まないが今は仕方ない。
「内部で何かあったのか?」
『私も先程情報を耳にした為、まだ詳しい状況は掴めていませんが…』
串田が電話してきた理由はこうだ。
今日商談予定だった会社の社員が会社の金を横領したらしい。
そこはわりと名のある会社で社員が横領した金額もそこそこな額で、その事件にメディアが騒ぐまで時間の問題。
『商談は中止になりましたし、社長も帰国後でお疲れでしょうから』
休んでいいのか?
元々、今日は串田が気を使い出勤は午後からで良いとなっていた。
「あぁ、休む」
『分かりました』
「串田も俺同様休んだらどうだ?」