社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
何故、こんな雑誌が?
こういう育児の雑誌となれば子供が居る人向けに発売されてるのは歴然。
そして雑誌を購入するのは子供が居る人か妊婦に限るだろう。
今の優子はどれにも当てはまらない。
若しやと思い雑誌の裏を見ればバーコードの横に値段が書かれてる。
「無料ではない」
何処かで無料で配ってたから何となく貰ったという訳ではない。
優子がお金を出し買った事が分かる。
何故だ…?
まさか。
ある言葉が俺の頭に現れる。
もしも俺が想像した言葉通りだとすれば俺は昨日優子に最低な事を言った。
―――ガタンッ―
足を当てた痛さも全く感じず俺は一目散にリビングを飛び出した。
行き先は一つだけ。