社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
早く知らせないと…!
シェービングクリーム片手にバタバタ小走りでお父さんの元へ行く。
ご飯を食べてると思っていたお父さんが居たのは意外にも、階段下にある小さなスペースで色んな物が置いてある言わば物置場で。
「お父さん!はい、見つけたよ」
「お〜、探してたのはこれだよ。優子が見つけてくれたのか?」
男の人って大変だよね。
朝から髭を剃らなきゃいけないんだから。
「うん」
「どこにあった?」
「洗面台上の棚」
「それを取ったのか?駄目じゃないか!」
――えっ。
「これから高い場所にある物は自分の力で取ろうとしてはいけない。優子が見つけて取ってくれて父さんは確かに嬉しいけど、あまり誉めれない」