社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「誰なのかな…?お母さんが呼ぶくらいの人って」
そう呟きながら玄関に行けば…
「え」
私は目をこれでもかと見開き間抜けなくらい、素っ頓狂な声を出してしまい。
それはお父さんも同じで――、私と同じ様にその場に立ち尽くした。
至って普通なのはお母さんと…
「おはようございます。朝早く申し訳ありません」
その言葉に微笑むお母さんに、呆然と立ち尽くすお父さんと私。
そして深く頭を下げている拓斗さん。
「な、んで」
玄関先に立っていた拓斗さんを見つめれば髪型は全くセットをしていなく、服装はとてもラフな私服。
そして極めつけは拓斗さんの足元、明らかに左右違うランニングシューズ。