社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
それもそうだし、今日は拓斗さんはお仕事があるはず。
それなのになんで服装とか含め会社に行く支度をしてないんだろう?
時間的に考えればいつもなら髪をセットしスーツを着込んでる時間で、早い時はもう出掛けてる時間なのに。
「優子」
「……っ」
拓斗さんは顔を上げ視線を私に向け名前を呼んだ。
約10時間振りに見る拓斗さんの顔は、こんな状況にも関わらず私は拓斗さんはやっぱり素敵だと思ってしまった。
例え左右違う靴を履いていてもどんな格好をしても拓斗さんは最高に格好いい。
「なんで来たんですか?」
実家に来てくれた事が嬉しいくせに出てくるのは素直じゃない言葉。
それは見惚れた事を隠す為?
それとも強がりから??