社長の旦那と恋煩いの妻（わたし） ｼﾘｰｽﾞ大幅修正加筆中

「俺と優子の子供だろう？」






当然と言わんばかりにそう言った拓斗さんに私の中で何かブチッと切れた。





「要らないって…、拓斗さんは言ったじゃないですか！よ、の中で一番子供が嫌いで私をママにしてあげられないって、昨日拓斗さんは私に言ったじゃないですか！なのになんで今日はそんな事を言ってくるんですか」





私の手首を掴む拓斗さんの手が強く強張り、表情も手同様強張った気がした。





「今更あんまりです」

「優子」

「同情で言ってるならやめて下さい…」





拓斗さんの言葉を遮る様に私は言う。





「私は拓斗さんに嫌な思いはしてほしくないんですよ？」





同情で言ってくれるくらいなら昨日の様に言ってくれた方が何倍もマシ。