社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
何だか頭のグチャグチャ感が一気に綺麗さっぱり片付いた気分。
少しずつ身体から緊張という物抜けていく。
「どういう事だ?」
「えっ」
「俺には優子の言っている意味が分からない」
それってどういう事?
私こそどういう事ですかと聞きたい。
綺麗さっぱり片付いたはずの私の頭の中がまた混乱し始める。
「だ、だから」
「あぁ」
「拓斗さんはそのプライドから自分自身の負担を隠したんですよね?」
そうではない。
そうきっぱり頭を振り言った拓斗さん。
「いや。俺自身にかかる負担ではなく優子にかかる負担を気にしている」
「え、だから私は負担なんて全く感じてなくて寧ろ拓斗さんの方が大きいです」