社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「優子、帰ろう」
さっきと同じ様に…
帰ろうと言った拓斗さんの目は細まっていて私に右手を差し出している。
でもさっきとは違う事が一つだけある。
「拓斗さん」
「あぁ」
「帰りましょう」
それは私が拓斗さんの右手を戸惑う事もせずに握ったという事。
本音を言うと…
拓斗さんとのこれからを考えると‘離婚’の選択もあるかもって凄く考えた。
けど、やっぱり私は無理。
拓斗さんと別れるという事も、かと言って赤ちゃんを諦める事も。
拓斗さんと私とお腹の赤ちゃんと3人。
その3人でペアルックしたいし川の字になりながらお昼寝もしたい。
だからね、拓斗さん。
私に負担かかるとか考えないで下さい。