社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「ここでいいか」
「はい」
拓斗さんの車は近くのコンビニの駐車場へと入りゆっくりと停車した。
カチッという音を立てながらシートベルトを外した拓斗さんは…
助手席の方に身体を向けた。
「なら、話してくれ」
「じゃあ、話しますね。私が言いたかった事を」
すーっと深呼吸をして私は口を開いた。
「昨日は言えなかったんですけど」
「……」
「実は私のお腹の中に…」
ゆらゆらと揺れ出す視界。
ちゃんと拓斗さんの目を見て話したいのにどんどん涙で霞んでいく。
「た、くとさんと私の…っ」
「優子」
そんな言葉と共に拓斗さんはシートから身を乗り出した。