社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
いつもは会えないこの時間に拓斗さんと会えるなんてとても嬉しい。
なーんて思っていると。
青葉に名前を呼ばれた気がしてもう一度視線を青葉に移してみれば…
「優子、ごめんね。とにかくお邪魔になる前に帰るから!」
やっぱり気の所為じゃなかったんだ…
私にそう小さく謝った青葉は焦ったような顔で鞄を持って立ち上がる。
「なんかすみません。ついつい可愛くて色々と吹き込んじゃって」
青葉は拓斗さんに頭を深く下げた。
青葉が拓斗さんに謝った理由はああ言ったからなのか分からないけど。
こんな焦った青葉を見るのは初めて。
「遠慮せずまだ居たらいい。君と優子は今日の朝早くからメールで約束をしていたんだろう?」