社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
お見送りでもと思い立ち上がった頃にはバタンッと玄関が閉まる音が聞こえた。
青葉ってば早い…
「嵐みたいな子だな」
「そうですね」
ああなるのは拓斗さんの前でだけどね。
私と二人っきりの時の青葉は基本おっさんみたいな事ばかりを言う。
それこそ下ネタから始まって親父ギャグもやったりやらなかったり。
「何か飲みますか」
「いや、要らない」
そう言った拓斗さんは歩きだし私の手を引くとゆっくりと腰を下ろした。
私の肩に拓斗さんの肩が当たりそれだけでも内心ドキリとしてしまう。
「あ、コップとか片付けますね」
きっと嫌だと思うよね。
目の前に空のお皿やマグがあったら。