社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「そうだな…。理性を失い過ちを犯す事はあり得るだろう」
えっ。
過ちを犯す事はあり得るって…
「若くないが俺も男だからな」
「……」
「さっきの子が言ってた様に誘惑に負ける可能性はなくはないんじゃないか?」
そんな、拓斗さんが…
唇をギュッと噛み締めながら耳を両手で塞ぎたい衝動に駆られる。
「ガオーだったか?」
もう聞きたくない…!
耳を塞ごうと両手を動かした時。
「何て言うと思ったのか?」
「……」
「でも、な。俺は生憎女は優子にしか興味がないから丁重に断らせてもらうから大丈夫だ」
そう言った拓斗さんは横からふんわりと私の身体を包み込んだ。