社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「変な心配はするな」
「は、い」
私の耳が拓斗さんの胸に当たりドクンドクンと心臓の音が聞こえる。
「優子は少なからず俺が浮気をする。そう思ったから聞いたんだろう?」
「ち、違います。拓斗さんは違うと知ってたけど分からないけど不安になってそれで…」
そんな言葉達が無意識に出てきていた。
何度も何度も思っても浮気だなんて100%有り得ないもん。
「違わないだろう」
「えっ」
「不安になるなら…。それは違わないだろう?」
と、溜め息を溢す拓斗さん。
「ごめんなさい。拓斗さんが好きなのに心から信じられなくて」
今更、私がなにを言ったって拓斗さんには言い訳に聞こえるかもしれない。