社長の旦那と恋煩いの妻（わたし） ｼﾘｰｽﾞ大幅修正加筆中

「分かった」

「えっ」

「優子が思うまで愛そうか」





私が思うまで愛そうか…？


心地よい心臓の音を聞きながらそんな拓斗さんが言った言葉を考える。





「もう要らないと言われるまで俺は優子に気持ちを伝えていこうか？」





クスッと笑った拓斗さん。


今どんなの表情をしてるかなんて見えっこないから私は分からないけど…


きっと、拓斗さんは目を細めて唇を微かに上げたりしてるんだと思う。


それはもう楽しそうに。





「いいんですか？そんな約束を私にしちゃっても」





だから、私も。


クスクス笑いながら言葉を続ける。





「拓斗さんの愛は要らないなんてさらっさら言うつもりはないですよ？」