社長の旦那と恋煩いの妻（わたし） ｼﾘｰｽﾞ大幅修正加筆中

「にぃ、２年…」

「そんなに驚く事か？」





横目でちらりと私を見た拓斗さん。


驚くのは当たり前！


だって、拓斗さんと結婚してそんなに経っていないって言うのに拓斗さんは何度も出張へ行っている。


海外だと中国にロシアに…


入籍した翌日だって出張だったし。





「あの、大丈夫なんですか？」

「出張には親父かその他の者が行く」

「お義父さんが…」

「最低２年は出張禁ずる、と俺に提案してきたのは親父だからな」





そう言えば…


お義父さんは現職の会長さんだっけ。





「なんでお義父さんは」

「優子と子供の傍を離れてはならん」

「えっ」

「確かに俺もそう思っていたが親父から言われるとは思ってなかった」