社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「ふわぁ」
「眠いのか?」
「あ、ごめんなさい」
みっともないよね。
運転をしてる旦那さんの横で大口で欠伸をしてしまう妻なんて。
「いや、謝る事はないだろう。ブランケットかけて寝たらどうだ」
いいのかな。
拓斗さんが折角言ってくれたしマンションに着くまで寝ちゃってもいいんだよね…?
「じゃあ、あの。ほんの少しだけおやすみなさいです」
ゴソゴソと足元にある紙袋からモコモコのブランケットを取り出す。
これはお義母さんが買ってくれた物。
妊娠報告をしてすぐに来てくれて、その時に貰った大事なブランケット。
そんなブランケットを掛ければ私はあっという間に睡魔に引き込まれてく。