社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
□Embrace 拓斗side
よっぽど眠たかったんだな。
ブランケットをかけてすぐ規則正しい寝息が聞こえてきた。
「フッ」
そんな優子を見てれば自然と頬が緩む。
もっとこうして見ていたいがもうすぐで信号は青に変わるだろう。
ほら、な。
アクセル踏みながら優子の寝息を聞く。
「なかなかいいな」
車が排気音が静かで良かった、としみじみ思う俺は馬鹿なのか?
優子の為なら馬鹿でもいい。
車の振動が心地良く眠れるなら10分弱で着く所を2時間に変えてみせる。
逆に心地良くないと思うならこの車を明日にでも手離していい。
それ程、俺は馬鹿だが…
今日は遠回りせずこのまま帰ろう。
その理由は二つ。