社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
優子の事だ…
大人っぽく見られたいと言ってばっちり化粧をする日も近いかもしれないな。
そう思いながら頬に掌を当て優子を起こさない様に優しく包み込む。
俺からすれば優子は化粧はしなくていい。
いや、して欲しくないが正しいかもな。
「ん?」
もぞもぞ身体を動かす優子。
もしや俺の所為で起こしてしまったか?
「あ、れ」
「起きたのか?」
「う、はい」
微かに瞼を上げた優子がそう呟いた。
寝起きで頭がボーッとするのか優子は何度も瞬きをして、目を擦り出す。
かと、思えば。
「あの〜。近すぎません?」
「そうか?」
なんて俺の顔を見て恥ずかしそうに言う。