社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「それくらい嬉しくて。それに今回は孫の為に何かをしてあげたいのよ」
‘今回は’
そう言ったお義母さんの言葉に私の心は締め付けられる。
あまり触れた事はなかったけど拓斗さんには弟さんが一人居る。
よく私も詳しくは知らないけどどうやら弟さんは絶縁をしていて。
今は全く飯田家と関わりがないみたい。
ただ、今は好きな人と結婚をし子供が何人かいる事だけは知っている。
「嬉しいです」
「歓び以外に何があると言うの?」
重い空気の中。
お義母さんはさっきとは違いどこか悲しそうな顔で微笑んでくれた。
「そうだったわ。優子さん!」
話しをかえる様にお義母さんは今からのお昼ご飯の事を話し始めた。