社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
「いいのよいいのよ。あなたも気にしないで乗っていいのよ」
そうよね?
と、お義母さんに聞かれて私は頷く。
こういう場合は遠慮するとか乗り合わせはしちゃいけないとか。
社会人のマナーはよく知らないけど私はお義母さんと同じ気持ちを感じた。
普通に乗って下さい、って。
「何階かしら?」
エレベータに乗った卓土さんにお義母さんは微笑みながらそう聞いた。
それに答える卓土さんの姿をチラリ。
あれ。
数ヵ月前よりも少し太った気がする。
いや、違、太ったではなくて健康的な身体になったが正しいのかな?
「―…何かついてる?」
「えっ」
「優子ちゃんが…。さっきからジーっと俺の顔見てたから」