社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中
私ではないとするなら卓土さんに?
この状況で串田さんに対して何かを言いたい事が出来なさそうだし。
「駄目よ。あなたは優子さんを好きになってはダメよ」
そんなお義母さんの言葉に私は思わず目を大きく見開く。
「いきなりごめんなさいね」
「……」
「ただ、初めは異性の友達でも恋愛対象で見るなんてあるでしょう?」
「……」
「そうならない為にもと思って私は貴方に忠告をしてしまったわ。本当口煩くてごめんなさいね?」
ちょ、お義母さん!
なんでそんな事を卓土さんに…
「分かっていますよ」
「そう?」
「優子ちゃんはうちの社長の奥さんで。第一誰も社長に敵う訳ないですからね。それに俺は――…」