社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



「怒るはずがないわ。優子さんは何も悪くないもの」





そうお義母さんが私に言ってくれた後。


チンッとエレベータの扉が開いた。


モニターに視線を移してみれば私が降りる階の数字が写っていて。


ここで降りなければいけないんだと気付く。





「優子さん?」

「あ、すみません…」

「ご案内します」






串田さんの背中に着いてく事数分。


大きな扉の前で立ち止まった。





「あら、会議室に案内してくれないのね」





つまらないわー


と、唇を尖らすお義母さん。





「でも、まあいいわ。優子さんお話でもしましょう」





お話します!と大きく頷きながらお義母さんに笑顔を返す。



< 286 / 514 >

この作品をシェア

pagetop