社長の旦那と恋煩いの妻(わたし) シリーズ大幅修正加筆中



‘おいで’


その言葉は私にとっては魔法以上の物。


おいで、と言ってくれるのはギュッと抱き締めてくれる前だったり。


それ以上をする事の前だったりそれ以上の以上の事の前だったり。


所謂で言うイチャイチャタイムの合図。


そして、拓斗さんが私をとびきり甘やかしてくれる合図。





「拓斗さん!」





飛び込む勢いで拓斗さんの胸に顔を埋めて、これでもかと抱きつく。


お腹が潰れない程度に。





「えへへ」

「ん?」

「私、拓斗さんの匂いでいっぱいですね」





さっきまで話していた内容なんて私の頭からは少し足りとも残ってなく。


色んな意味で出来のいい頭だと思う。


こんな事を知られたら呆れられちゃうかな?



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